【金指街道】耳切り坂

金指と井伊谷を結ぶ街道の途中にある峠の坂。

 

(重要)画像が表示されなくなったので一部内容を変更してこちらに移行しました。

 

2019 12/25

祝田の旧坂に訪れた後、国道257号を通り金指を目指す。

途中、天竜浜名湖鉄道の踏切を通る時にタイミングよく列車が通過した。

 

金指駅前の交差点を右折する。ここから古い街道。

左右が国道。手前が古い街道。

と、ここで周辺図↓

f:id:daiyak:20200102175410p:plain

水色が旧道。現在地は南側の旧道が始まる地点。

紫は旧々道。

旧道を進む。

古い街道らしいクランクを抜けると、関所があったことを示す石碑と解説板があった。

...。

 

関所跡を後にする。

関所跡から少し進むと交差点が現れ、看板が設置してある。

どれどれ...

今日は通れるらしい。

実は止まったのは看板を確認するためではなく...

看板の裏の道標を見るため。

 Googleストリートビューで下調べをしていた時に見つけた。

側面には文字が刻まれている。

明治...三十七年?

正面には「奥山半僧坊 ...」と刻まれている。

...道標のある交差点を直進すると坂を上った。

1車線で勾配も急だったので坂の写真は撮れず。

バイクを降り、少し坂を下る。

坂の上を見る。

面白い道なのでまたいつか通りたい。

そういえば、この坂には名前が付いていない...?

坂を上り少し進むと交差点が現れる。

この交差点の隅に「左 奥山半僧坊 貮里四町」と刻まれた道標がある。

貮里四町。kmに直すと約8.2kmらしい。

確認の為にGoogleマップで道程を測定した結果、ほぼ同じになった。

しっかりと測量したんだろうか。凄く大変そう...。

少し進んだ所にある墓地の駐車場にバイクを止め、徒歩で行動。

ここから下り始める。

犬が見てくる。...じゃあな、イッヌ。

特筆すべき事のない道、坂が続く。

勾配が緩やかになった。

この場所、ちょうど谷になっていてその谷を越えるために築堤になっている。川を跨ぐ橋、又は道路を潜る水路隧道があることを期待していた。f:id:daiyak:20200102201912p:plain

地理院地図陰影起伏図に道を書き足した。

矢印の位置が築堤。下の薄い矢印が先ほどの急坂。まるで棚田。

 

堤の外側に回り込み、横から見てみると...

 

残念!

期待していた水路隧道はなかった。昔はあったかもしれないが、改修されたか...?

気持ちを切り替え道を進むと、小さい?切り通しが見えてきた。

先ほどの陰影起伏図を見るとだいぶ大きな切り通しに見えるが、ここから見るとそこまで大きく感じられない。

そんなに大きく切り通すなら、隧道を掘って欲しかった←

天竜市を除く浜松市内にはすぐに思い浮かぶ道路隧道が...本坂隧道くらいしかないし( ;∀;)

振り返る。ここもコンクリートで補修されている。

昔は土むき出し又は石垣のウホウホだったんだろうなー()

切り通しの隅の方は補修されずに古い石垣が残っている。

切り通しを抜けると道が左にカーブしていて、

右側からは井伊谷の町並みを一望できる。

カーブを曲がり、坂を下る。

古そうな建物がある。

手前には煉瓦、

奥には蔵らしきものも見える。

...ごめんなさい、勝手に撮ってしまって。

地面にご当地マンホール?があった。

いなさ、旧引佐町時代の物だろうか。

峠の方を見ると、綺麗に(?)割れているのが見えた。

平坦になった。

と、思ったらまた坂だ。

ぬぬ、道が分かれている。

こっちの道の方が古そうに見える。

道標確認。

「半僧坊 貮里」

坂の上の石碑から四町進んだわけか。

裏は...何も書かれていないと思う。 

左の道に進む。

帰りに直進の坂を通ろう。

ちょっとした坂。

坂を下った。

...っと

これって、神社とかによくあるあの"柱"? 

振り返る。

小さな坂。だけど良き。

道の先を見ると、現・国道が見える。

看板が立っていた。

ヤリタナゴが生息しているらしい。

程なく現道にぶつかる。

不思議な橋脚。

多柱橋脚を後から補強した?

川の上流を見ると、"あの"廃線の橋が見える。

さて、折り返す。

と、小さい坂と切り通しが見えた。

 

先ほどの道標の分岐の坂の下に来た。

ぬぬ、思ったより急だぞ。

ふう。

バイクまで戻る。

ただいま、わんこ。

 

実は現地に来る前に坂の名前を調べておいた。結局、現地には坂の名前を示すものは一つもなかった。

下調べした時に耳切り坂より前に使われた道の存在も知った。

浜松市文化財情報vol.110/浜松市

という訳で、当然向かう。

道標の地点まで来た。

既に辺りは車がライトを点けるくらいに暗くなっていた。カメラだと明るく写ってしまうが。

うーむ、読めない。

先ほどの紹介ページには「右三嶽道 左鳳来寺道」と刻まれていると載っていた。

左の坂のある方に進んだが、道の先に車が止まっていて塞がれていたので今回は断念。

暗くてよく見えないし。

航空写真を見てみると、普段からこの位置に駐車しているらしい。行くときは徒歩で。

 

という訳で、耳切り坂の旧道"待った坂"を通れなかったが、気が向いた時 にまた来ようと思う。

 

祝田の坂、耳切り坂と国道257号の旧道を順に探索してきたので、そろそろ国道257号沿いの探索を始めますか。