田口森林鉄道 本谷線

 

一部区間がダムに沈む予定の森林鉄道跡。

 

(重要)画像が表示されなくなったので一部内容を変更してこちらに移行しました。

 

 

まだ鳳来寺道仏坂の記事を書いていませんが、忘れないうちに先にこっちを書きます(^^;

 

アイキャッチの写真、言われなければ森林鉄道と分からないような気もしますが、田口森林鉄道の中で特に印象に残っている景色の一つです。

森の中を歩いてきて、一気に視界が広がり ——  ...。

 

田口森林鉄道の起点は、豊橋鉄道田口線の終着駅でもある三河田口駅です。

そして、その駅周辺は現在建設中のダム、設楽ダムが完成すれば水没します。

そのような理由からか、今回撮影した枚数は666枚(動画を含む)。過去最高だった「伊佐松と五月橋」の369枚を大きく上回り、自己記録更新。

 

 

全ては載せきれませんが、雰囲気だけでも伝われば嬉しいです。

 

2019 1/13 

[路線図・周辺図] 現在時刻 9:30

田口森林鉄道起点の三河田口駅周辺は現在設楽ダムの建設工事で通行止めになっているので、少し離れた場所からスタート。

...、何か視線を感じると思ったら、いきなり歓迎されていた。

 

三河田口駅を出ると、すぐに川を渡る橋があったらしい。

以前通った時に撮った写真。

橋台と桁らしきものがあった。

 

...。

道路の下に路盤らしきものが見えた。

斜面を降りる。

目の前には仮設の迂回道路。

橋台は仮設道路の向こう側にあるので近づくのは断念。

振り返り、進行方向(終点側)を見る。

あまり遺構も残っていなさそうなので、道路に戻る。

 

...まだ居たのね(;´・ω・)

実は結構高い場所に居る。

舗装路を進む。

下に路盤らしきものが見える。

橋が現れた。

松戸橋。

ここはダム湖の中でもだいぶ標高が低い位置にあるため、再び顔を出す可能性はないに等しい...はず。

東海自然歩道の看板が現れた。

森林鉄道跡の大部分はこの東海自然歩道になっている。

路盤が見当たらない。

舗装路が軌道跡になった?

前日に降った雨で、道路の隅にある落ち葉が濡れている。

...上か下か。

大人しく上を通る。

下の道を進むと建物か何かの基礎?に着くらしい。

林になった。

削られて切り立った岩。

下を見ても路盤が見当たらないため、舗装路が軌道跡だと思われる。

RX100M3にHDR機能が付いている事を最近知ったので使ってみる。

これだったら白飛びしないかなぁ。

採石場跡が見える。

f:id:daiyak:20200118174636j:plain以前近くを通った時に撮った写真。

沢が道路の下を通っている。

沢の上流を見てみる。

石垣があったから路盤かと思ったけど、ただの土留めだった。

川沿いを進む。

小さな切通しカーブ。

...HDRで撮っていると、何故か2枚記録される(+_+)

東海自然歩道の看板が立っている。

...立ち止まってHDRについて調べていると、どうやら2枚撮れるのは正常らしく、1枚だけにすることもできないようだ。 

後で整理するのが大変になるから1枚だけでいいのに。設定で変更できるようにしてくれ(>_<)

また看板。

環境調査中。

川に降りる道もあったけど、行くのはやめておいた。

ここでロガーを確認してみる。

(手が消えているように見えて一瞬ビビった。グローブの下から支えているらしい。たぶん...((((;゚Д゚)))))

約1km進むのに32分かかっていた。これじゃあ小学生の頃の登下校より遅い。

写真を撮りながらとは言え、流石に遅すぎる。HDRに時間を取られた。

HDRは必要な場所でのみ有効にしよう。

 

そういえば、この付近の対岸に大名倉発電所跡があるとかないとか...。

...ん?

あったーーっ!

が、今回の目的は林鉄なのでおさらば。

沈む前にはまた会いたい。あの穴の中も気になるし。

建物が見えてきた。

松戸クリーンセンター。

本来だったらこんな建物の写真は撮らないが、ダムに沈むという事で特別に。

良かったね、写真の中で生き続けられるよ松戸クリーンセンター。

川沿いに何かの設備があった。

歩行中禁煙。

薄暗い道が続く。

木にテープが巻かれている。

ダムに沈む前に伐採するのかな。

おっ、

広場に出た。[現在地]

...ん?何か左の方に...

お、おう...。

なんだ、描いてある。

ここが椹尾線と本谷線の分岐地点。

本谷線は分岐してすぐ、川を渡る。

もしかして、当時の橋脚じゃない?

 

現在はコンクリートの橋脚まで階段で降りないといけないが、↓

f:id:daiyak:20200118213839j:plain当時はこんな木製の桁があったはず(めちゃくちゃ想像図)

 

林野庁のホームページに、こんな写真があった。

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/eizou/img/c_12.jpg

林野庁ホームページ 森林鉄道の映像・画像 段戸本谷線・新城営林署(昭和6年頃)から引用

 たぶん、同じ橋だろう。

椹尾線を少し進んだ所から、橋の下まで降りてみる。

若干濡れていて嫌な感じ。

うむ、良き。

やはり橋は下から見たいものだ。

もう少し上流から橋を見るために移動する。

苔が生えていて濡れているので凄く滑る。

...よし、道路まで戻って橋を渡ろう。

戻ってきた。

階段を降りる。

若干濡れていて滑らないように慎重に降りた。

そこまで長くないため、すぐに対岸に着いた。

橋台の脇に降りてみよう。

...ここを通ろう。

狭いけど。

ギリギリ。メタボチェッカー()

こ、こら、短足とか言わない!写し方の問題でそう見えてるだけだから...たぶん。

ふぅ。

少し降りる。

橋台。

...じゃあね、橋。

岩を削って広げたのかな。

石垣ゲット。

歩き始めて1時間でここか...。終点まで行って帰れるかな。

流石遊歩道。歩きやすい。

石垣が高い。

下を流れている川は豊川。

いい色しているけど、泳ぐ気にはなれない。冬だからね。

振り返る。

看板があった。

看板の位置が若干高い。

自分の身長が低いのか...いや、そんなことはないはず。

ほら、だいぶ車高下げているとはいえジェベルに乗れてるんだから(必死)

石積み。

踏み跡が見える。

通る人は多いのかな。

ミニ...掘割?

振り返る。

石垣。

細い倒木。

まるでレールがあるみたい。

おっ、今度はちゃんとした切通しだ。

切通しを越えると、路盤が崩落していた。あらぁー。

ありがたいことに、ここは遊歩道なので迂回の橋が架けられている。

残った擁壁?の裏側。

振り返る。

(この景色も印象に残っている)

小さな広場にベンチとドラム缶が置いてある。

山火事注意、もしかして...

流石に風呂じゃなかったか(笑

看板がある。

崩落(ナギ)に注意。

...川の対岸に集落の跡が見える。

ダム建設によって移転した集落。

確かに、若干荒れてはいるけど...そこまで酷くない。

切通し。

振り返ると終点側の注意看板があった。

雰囲気が変わった。

川から少し離れたからだろう。

...んん?

聞いてないんですけど...。

よくみかん畑とかにあるレールだね。

木製の橋が架かっている。

一応横から見てみよう。

ん!?

君、本物?

流石に遊歩道になってから(コンクリートの)桁を架けたわけじゃないだろうし、当時の桁かな。

長いなぁ。

右側にもレールが伸びている。

地質調査...やっぱりダム関係のやつか。

...あ、もしかして。

間にレールをはめて通れるようにするんだろうね。

こ、これは!

切り替えポイントなんてあるのか。初めて知った。

えらいスリムな看板。

あら。

石垣。

わざわざ柵なんて設置しなくてもいいと思うけど...安全第一で。

凄い崖だ...。

振り返る。

 

...このままだと終点に着く前に引き返さなくちゃ行けなくなるかも。しまったなぁ、家を出る時間が遅すぎた。

 

仕方ない...

秘技、小走り! 

 

...ふぅ、沼のようなものが見える。

まだ続いてるよ、レール。

小さな橋があったので横から覗いてみた。

おっ。じゃあね、戻ってこなくていいからね。

橋が、あっ...

橋と切通しがあった。

ここは当時の橋は残っていない。

木橋だったのかな。

そして切通し。

気持ちがいい...。

若干カーブしている。

切通しの先に真っすぐな路盤が続いているのが見える。

.........。

あぁ、やっと実感が湧いた。ここ、本当に沈むんだ。

遠くで重機が作業しているのが見える。

振り返る。

小さな橋があった。

いつの間にか車道になっていた。

カーブ。

柱が立っていた。 町指定(史跡)大名倉遺跡 設楽町

「縄文各期にわたっての土器を見出。大名倉遺跡として著名。東海地方における考古学研究上主要な位置を占める。」

...沈みますけどねぇ。

ってあれ、レールあるじゃん...。

どうやらここがレールの終点(起点?)のようだ。

車両に袋がかぶせてある。

もしかして、このモノレールってニッカリモノラックっていう名前なのか。

バイクカバーと同じだねぇ。

詳しく見るのは初めてなので少々見物..。

 

看板が立っていた。

田んぼ跡を利用しているのかな?

いつの間にか舗装路に変わっていた。

坂を下る。

帰りに気づいたけど、鉄道は左の擁壁の上側を通っていたみたい。

対岸に集落が見える。

建物は一軒も残っていないけど。

坂を下ると小さな橋があり、橋の左側に石が丸く積まれているものがあった。

窯?

道路から少し外れて林の中を通って来た。

本来ならばカーブの右側から出てくる。

建物があったので近づいて確認する。

どうやらトイレらしい。中も見てみたけど...。

トイレの左側に東海自然歩道の看板が立っている。

先ほどの大名倉遺跡を示す柱と同じく、文字か消えかかっている。

あと数年で役目を終える悲しい看板。お疲れ様。

本線と支線が分岐する橋前の広場でも見た同じデザインの看板が立っていた。

先は長い。

騒音が響いているので何かと思っていたら、対岸で何かの工事をしていた。

...轍があるぞぉ。

山側を削って道幅を広げている。

遊歩道なのに車両が通っていいなら、バイクで通りたい。

小さい掘割。

道の雰囲気がまた変わってきた。

川が見える。

綺麗に並んでいる木。

...んん?

遂に来たか。楽しみにしていたよ。

ヘアピンカーブ連続区間。つづら折りのように高度を上げていく。[現在地]

左の高い擁壁の上に軌道跡がある。

(この辺りからダムの影響を受けない(沈まない)と思われる...)

小さな橋が架かっている

橋台が広い。

複線だった?

川を眺めていたら、対岸に水路か何かの石垣が見えた。

説明板があった。これも若干高い位置にある。

汚れて読みにくそうなので書き起こし↓

「森林軌道敷跡 昭和14年、田口~段戸本谷間に田口森林軌道が完成、昭和36年に廃止されるまで、ガソリン機関車が主に木材輸送に活躍していました。今でも、石垣や橋桁など当時の名残を見ることができます。 環境省・愛知県」

轍の正体はこいつか。

切通し。

対岸の石垣が気になるなぁ。

切通しを抜けるとカーブが急になる。

上の方に石垣が見える。

軌道跡を進むとあの上を通る。

重機の轍に水が溜まってぐしょぐしょ。

高い石垣。

カーブが緩やかになり、一つ目のU字カーブが終わる。

橋台が見える。

その手前を東海自然歩道が横切っている。

階段の下側。

さっきの説明板が見える。

上側。

(排?)水路の溝を越える橋。

築堤が高い。

一段目から見えた石垣はこれ。

大きくU字にカーブする。

振り返る。

おっ、

3段目の擁壁が見える。

さっきの溝の上側。

階段を通れば早いんだけどなぁ。

階段を通らずに軌道跡を進む。

下を見ると、2段目の掘割が見えた。

水が溜まってぐしょぐしょになってた所ね。

大きなカーブ。

4段目の石垣が上に見える。

3本目のU字カーブが終わり、直線になる。

そして見慣れた溝。

だいぶ上ってきた。

2段目のヘアピンカーブが見える。

3段目のカーブ。

カーブを抜けると掘割が若干荒れていた。

水が溜まっているので右側から迂回。

ここの溝だけ橋が架かっていない。

まぁ一跨ぎで渡れるからね。

これでヘアピンカーブ連続区間は終了。

遊歩道を通ってヘアピンカーブの真ん中を通ればすぐだろうけど、軌道跡を通ったら約15分かかった。

下に3段目のカーブが見える。

橋が見えてきた。

普通の桁橋だね。

当時の橋脚の基礎が残っている。

下がコンクリートで滑らなくて安心。今までの小さな橋は丸い木だったから若干滑った。

ここにきてフェンスが取り付けられている。

ここはいらないと思うけどなぁ。付けるなら薙(ナギ)注意の所でしょう。

崩落ありの看板。

ナギ注意の看板と同じデザイン。

看板の少し奥にベンチがあった。

ベンチ番号No.20。

今までもベンチは見たけど番号は書いてなかった。

橋が見えた。

崩落はこれのことか。

崩落地の横を通り、橋を渡る。

橋から下を見下ろす。随分と高い。

この辺りは高度を稼ぐために川から離れた斜面沿いを上っていく。そのため、沢を越えるための橋が多い。

橋を渡ると切通し。

振り返り、橋脚の基礎があるか確認する。

見当たらない(と思ったらよく見たらあった(^^;)

石造りの橋台。

 川までの緩やかな傾斜に植林された杉が並んでいるのが見える。

「伐採作業中 通行注意」と書かれた色褪せた看板が立っている。

看板すぐ向こうに、切られた木が斜面に沿って並べられている。

軌道跡が今も林業者に使われているというのは、森林鉄道にとって嬉しい事なんじゃないかな。私は"森林鉄道"の気持ちが分かるわけではないが...(^^;)

桟橋がある。

先日の雨で濡れているので慎重に進む。

程なくして次の桟橋が現れた。

壊れかけているように見えるのは気のせいか(^^;)

ちゃんと点検していると信じ、桟橋を進む。

少しペースを上げよう。

...。

....。

石垣。

切通し。

土砂が積もっている。

橋が...ない。

コンクリート橋脚が残っている。

ここは谷の下まで降りるのね。

怖いなぁ。

崩れた木材が散らばっている。

木を止めていた金具。

登りにくい。

橋台の石垣を見物。

ピッタリ。綺麗だ...。

階段を登り終え、振り返る。

若干橋台が斜めの位置にあるので、橋がカーブしていたと思われる。

...微妙だな(笑

おっ。この雰囲気、橋があるな!

3本とも同じような雰囲気だったから、分かるようになってきた。

おぅ。

ここで遊歩道は終了かぁ(違う

木橋の残骸。

歩道は山側を迂回している。

昭和五拾八年

上側の階段が若干登りにくかった。

切通し。

切通し...

の奥にも切通しが見える。

切通しと切通しの間に橋が架かっていたようだ。

橋台を利用した階段。

木材をはめる金具?

また同じような雰囲気の橋が見えてきた。

橋脚下部現存。

        

段差。

石を重ねて階段のようにしてあるけど、不安定そうなので使わない。

橋を渡り振り返る。ここもカーブしていたように見える。

見慣れた看板が立っていた。

吊橋を通れば県道に出られる。

橋が見えてきた。

林鉄の橋ではないけど、好き。

橋が見える。

通行禁止。

左側を迂回。

橋必要ないんじゃない?と思うくらい普通に歩ける。

昭和五拾七年。書いてあったり書いてなかったり、よく分からない。

木が少なくなり、明るくなってきた。

やっと川と再会。

高度を稼ぐために川から離れた斜面沿いを上っていたが、ここに来て川に追いつかれたようだ。

崖が凄い......。

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帰りにこの付近を対岸の県道から撮影した写真。

特に遺構のない軌道跡を歩いている時より、眺めている時の方が楽しい。

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おっ、

niceベンチ!ちょうど昼ご飯が食べたかった。

[現在地] 現在時刻12:13

コンビニで買ったゼリーを食べる。

何秒で食べ終わるか測ってみると...少々急いで30秒だった。

10秒で食べきれる人いるの???

 

ここでGPSログを確認し、終点まで行って日没前に戻れるか確認する。

...行けそうだ。

再び軌道跡を進み始める。

...この辺りだと思っていたら、あった。

これは知ってなきゃ気づかないなぁ💦

ここから対岸に作業軌道が伸びていたらしい。

こちら側の橋台。

中央の橋台(橋脚基礎)と県道側の橋台。

(この辺りから撮影のペースが若干落ちる)

排水用の溝。

広めの橋があった。

一応横から見てみよう。

!!

コンクリートの桁だ。

当時の桁だと思うけど...。取り敢えず喜んでおこう(笑

桁がずれないようにするためのブロック?

水の流れる音が聞こえ、水槽のようなものが見えた。

地図で調べると養魚場らしい。

橋があった。

傾いてる。

気になる標が路盤の右側に立っていた。

「宮」マーク?レールにも見えなくはないけど。

(調べてみると、帝室林野局の標らしい)

林道に出た。

と思ったらすぐに軌道跡。

林道は横切っただけみたい。

林の中を進む。

(写真を見ると、思っていたより勾配が急)

川沿いに出た。

今までで一番川との距離が近いんじゃないかな?

擁壁が続く。

落ち葉が怖い橋を渡る。
(人が居たので少し手前で追い越した。写真を撮っていると邪魔になるので、枚数少なめ)

築堤が凄い!

良き~。

橋を渡る。

おっとぉ?

歩道は左に続いているが...

橋の橋台と橋脚が残っている。

ここで川を渡っていたらしい。[現在地]

路盤から河原に降りた。

橋が残っていないので仕方なく川を渡る。

この程度なら靴を濡らさずに渡れそう。

ただ、カメラを水没させかけた事があるので慎重に...。

ありがたい事に手すりという名の倒木があるので使わせてもらう。

ありがとう倒木。

おかげて靴を濡らさずに渡ることができた。

起点側の橋台。

東海自然歩道をマウンテンバイクが走っていった。

「歩道」なのに自転「車」は走っていいのかな?

さて...こっちが本流のようだ。

靴を濡らさずに渡れそうな場所を探そう。

 

 

...橋付近を一通り見たが、靴を濡らさずに渡れそうな場所はなかった。

 

靴のまま渡る?濡れた靴で歩くのは嫌だなぁ(-_-;) それに滑りそうだし。

そうだ!(唐突)私は野生動物だ(?)裸足で川を渡ろう!

というわけで、裸足になった。これで靴も靴下も濡らさずに帰れる。

目指すは向こう岸。

 

靴をリュックに仕舞おうと思ったが、袋を持っていなかった。

リュックの中が土で汚れるのは嫌だなぁ。手に持って渡るのもバランスが取れなさそうだし。

考えた結果、靴を向こう岸に投げた。失敗して靴が流される映像が頭の中に流れたが、無事に向こうに届いた。

これで向こう側に行くしかなくなったぞ。

 

念のためカメラをリュックに仕舞い、準備完了!

足を水の中に入れる。

.

..

...

ヤバイ、冷たい

そして滑る。

すぐ近くにあった石の上に避難!

ヤバい、冬の川はこんなにも冷たいのか。初めてだから知らなかったぞ、誰か教えてくれよ。

靴が対岸にあるから進むしかない。

 

再び足を川に入れる。

石が滑るので手をついて、足が滑らなくなる位置まで滑らせておいて、進んでいく。

冷たい。冷たい。冷たい...

 

ふぅ...。

...赤くなってるじゃん(笑

靴下で足についた水滴をふき取り、履く。

県道側の橋台の近くに木材が落ちている。

なぜここに煉瓦?

引っ掛かった木材を留めていた金具。

県道側の橋台。

上流側から見た橋脚。

豊川を渡った先は築堤になっている。

築堤に上った。

築堤を進む。

すると、県道に出た。

県道から見た軌道跡。

これは分かりづらい。

県道を進む。

軌道跡は県道になっているので遺構がしばらくない。

築堤から歩き始めて約4分。橋があった。  

橋名が書いてある板があったので見てみると...

営林橋。林鉄に関係あるかは分からないけど。

県道をひたすら進む。

雨が降りそうな雲。

合羽も袋も持ってないから降ってきたら荷物がびしょ濡れになる。

13時17分、残っていた昼ご飯を歩きながら食べる。

砂防ダム

遺構もなく、疲れてきているのでテンションが下がったまま。

何も考えずに鼻歌を歌いながら進んでいく。

川と県道。

林鉄時代と比べるとだいぶ川が狭くなっているんだろうね。

そういえばこの辺り、凍結防止剤を撒いているのかな?

築堤から27分後、橋があった。

集材橋。

これは林鉄に関係してそうだね。

また橋があった。寒狭山橋。

わらび橋。

段戸橋。

...おっ。

水源橋。

この辺りが森林鉄道の終点のはず。

県道はつづら折りで峠を越える。

チェーンを越え、久しぶりに未舗装路。

広い。

終点の詳しい位置を知らないけど、この辺りかな。

広場の先にもまだ道は続いている。

進めるところまで行ってみる。

沢を越える。

砂防ダムがあった。

そして行き止まり。

広場からここまでは、砂防ダムを造るときに使った道かな。

少なくとも終点は越えたはず。引き返そう。

川に何かの設備があった。

広場まで戻ってきた。

木材が落ちているし、建物でもあったのかな?

ここを終点ということにしておこう。

 

f:id:daiyak:20200124220447p:plain歩き始めてから4時間10分。約12kmを歩き無事に終点にたどり着くことができた。

ダムに沈む前に歩くことができて良かった。椹尾線にも行かなければ。

 

...

 

 

県道を下り、途中の清流公園にある吊り橋を渡り軌道跡を歩いてきた。

ここで橋を見ながらおにぎりを食べる。

ここに来て雨が降ってきた。

しかもだんだん酷くなっていく。雨雲レーダーを見ると西日本には雨雲が沢山あったが、中部地方はこの辺りしか雨雲がなかった。

 

まるでダムに沈む田口森林鉄道が、別れを惜しんで涙を流しているかのようだった。