東俣林道と赤石ダム

車両通行止めの東俣林道を片道約13km歩き、秘境の地にある赤石ダムに行きました。

 

(重要)画像が表示されなくなったので一部内容を変更してこちらに移行しました。

 

2019 9/1

探索開始時刻:6:45

畑薙第一ダムから少し北に進むとゲートの手前に駐車場があります。

 

駐車場にバイクを止めて準備が整ったので、出発します。

南アルプスの玄関口というだけあって、周りの人はガチの装備です。

私は登山靴に普通のジーパン、半袖シャツの上にカッパ、という服装です。

少し寒いのでカッパを着てます。

ゲート手前に管理棟があるのですが、朝だからなのか人は居ません。

許可車両と自転車(と歩行者)は通れるみたいです。

赤石ダムに行く人はほとんど自転車だと思いますが、私はまともな自転車を持っていないので徒歩です( ;∀;)

 

写真では見えてないですが、ゲート右側に歩行者が通れるスペースがあります。

そのスペース、バイクを通れなくするためなのか物凄く狭くて、人でも通るのが少し大変です。

ゲートから数百メートル進むと、未舗装路に変わります。

しばらくダム湖沿いを歩きます。

山が崩れてます。

流石南アルプスですね...

ダムの堆砂はどうなってるんですかね。

林道の道幅は1.5車線くらいと一般の林道と比べると広いです。

ただ、穴、というかへこみが沢山あって水たまりになっているので、自転車は少し大変そう。

ガードレールがベコベコです...

直撃しないといいなぁ(どのくらいの確立だろう?)

吊り橋が見えてきました。

橋を見ていたら、ちょうど渡っている人がいた。

人がいると凄く高く見える。

また痛そうなガードレールがありました。

少し橋に近づいた。

小さい建物があった。

どうやら避難小屋らしい。

何から逃げるんだろう。噴火?雨?

建物の近くには簡単な案内板がありました。

少し奥にも案内板があり、その近くに吊り橋の入り口があります。

さっきの地図より詳しい。

それもそのはず。さっきの案内板は静岡市観光協会井川支部が設置した物で、こっちは静岡県山岳遭難防止対策協議会静岡市支部が設置した物です。

(長い)

そして吊り橋!

橋名は「畑薙大吊橋」。

東俣林道を通って南アルプスに行く人はだいたいこの橋を渡っていきます。

私は渡りません(;^ω^)

ダムができる前はもう少し大きな谷だったのかな。

トンネルが見えてきた。

と思ったけど、ただの覆道ですかね。

看板があります。

ここから先は社有林のようです。

確か以前、「空から日本を見てみよう」という番組で紹介されていたような気がします。

www.tv-tokyo.co.jp

川と道の境がわからないくらい近い。

対岸に廃吊り橋?が見えました。

林業用かな。

お!

第一通過目標にしていた橋が見えました。

「畑薙橋」。

結構大きいから畑薙大橋でもいいと思うけどね。

昭和59年。結構新しい。

銘板。

道が繋がっているとはいえ、どうやって橋を架けたんだろう。

写真だと分かりづらいけど、川が結構近い。

橋から上流側を眺めていると、何か違和感があった。

あれ、道じゃね!?

水平歩道を思い浮かべました。っていっても、全然違うんだろうけど。

行ってみたいですけど、手前で崩れているので簡単には行けなさそうです。

ダムによる堆砂の影響なのか、橋が川床に近い。

流石に最初からこの地形ってことはないでしょ。

この道(?)も、昔は川からもう少し高いところにあったんだろうね。

結局、この道の正体は分からないけど、東俣林道ができる前の道じゃないかな?

大規模な斜面崩壊地が見えた。

地理院地図によると「赤崩」というらしい。

下側には土砂が積もっていて、

上側が削れている。

白い線が見えるのは地層なのかな?

帰りに撮った写真。上下の位置関係が分かりやすい。

ここも川と道の境がわからないほど川に近かった。

川沿いを進みます。

発電所がありました。

発電機自体は中にあるのかな?

「松永亀三郎書」。

調べてみたら、以前の中部電力の社長のようです。

発電所からすぐの所にロックシェッドがあります。

柱が曲がってる...

屋根まで...

落石多発地帯なんですかね。

 

発電所を過ぎてから、上り坂が続きます。

歩くのが苦手()の私は林道とはいえ、疲労が溜まってペースが落ちてきます。

ボッチ薙。今の自分と同じだよ...(さすがに同じ意味じゃないだろうけど)

!?

異様な存在感のある岩があった。

目線の高さから撮影。

横から見たら思ったより丸くなかった。

砂防ダム横を通り過ぎます。

中の宿吊橋。

手前から橋が見えてましたが、歩くので精一杯で写真撮ってません( ;∀;)

また砂防ダム

 

このあたりから足が助けを求めてきたので、こまめに休んでは地形図を見て絶望することを繰り返します...

普段から歩いている人は普通に歩けると思いますが、前半の林道で街中のサラリーマンみたいな速度で歩いていたのと、運動不足のせいか、この有様です。

滝が道路の横にありました。

↑手振れ補正のせいで画角が狭いです。

 

さっきから工事用なのかハイエースが何台か通り過ぎていきます。

乗せてってほしいよぉ...

地形図で見るともうすぐでダムだけど、あんなに高いところまで歩くのか... orz

(でも全然きつくなかった)

おっおっお!?

赤石ダム概要!?

ふおぉぉぉぉぉーーー!

☝ ՞ਊ ՞)☝ウェーイ

フオぉぉぉぉぉーーー!!

フォォォォォォォッーーー!!!(うるさい)

 

やっと、ここまで来たよ(;´∀`)

読めない。

2010年に訪れた方のブログの写真では、まだ読めるようです。

南アルプスに雪がないのが少し残念ですが、これはこれで「夏」って感じがして良き。

ダム湖を見るために先に進みます。

下の道を歩いてきました。

トンネルがあります。

「赤石トンネル」。

トンネルの中でだいぶ前に追い越していった中部電力の巡視車とすれ違いました。

ガードレールの向こうにはダム湖が...

見えた!けど、思ったより綺麗じゃなかった(-_-;)

(ネットで写真を調べたら分かりますが、普段はもっと綺麗なようです)

ラジアルゲート。

河川維持用なのか少しだけ放水してました。

 

ダム手前のベンチで昼ご飯を食べます。

朝買ったコンビニのおにぎりです。

 

ダム手前に分岐があります。

ダムの下に行けるかはわかりませんが、行ってみます。

(このバリケードは車両進入禁止の意味だよね...?)

途中道が削れてる場所があります。

左側の森も通れそうなので、そっちの方が安全でしょうね。

私は右側を通りました。

こんなとこに石垣が。

見えた!

石がゴロゴロしています。

※ダム直下に行く場合は放水されていないのを確認してから行ってください。もちろん、自己責任で。

だいぶ近づきました。

ダム手前に減勢工?の段差があるので、奥には行けません。

ん~、カッコいい。

コンクリートのブロックが並べられてます(豆腐と呼んでる人がいるらしい)

 

去り際に一枚撮った。

個人的ベストショット。

 

というわけで、撤退開始。

「帰りは下りばっかだし、早く帰れるでしょ」とか思ってたけど、足が痛くて全然進みませんでした。

 

ゲート前駐車場:6:45

↓ 約3時間 12.7km

赤石ダム到着:9:47 

赤石ダム出発:10:39

↓ 約3.5時間

ゲート前駐車場:14:01

 

私は往復で約7時間かかりました。

歩くのに慣れてる人ならもっと早く行けるはずです。

自転車を使うことをお勧めします...。

 

いつかは赤石ダムより上流の田代ダムに...