国道152号 大井トンネル旧道 / 旧大井橋跡
水窪、佐久間の入り口である佐久間町大井の旧道と旧橋跡を探索しました。
(重要)画像が表示されなくなったので一部内容を変更してこちらに移行しました。
以前、佐久間周辺の1970年代の航空写真を見ていたら、トンネルの旧道と古い橋を見つけました。
...というわけで、周辺図↓
紫がトンネルの旧道、茶色が旧橋跡です(場所は推定)
場所は「佐久間町大井」で検索すると出てくると思います。
2019 9/8
探索開始時刻:12:03
...国道152号を浜松から北上して来て、水窪方面と佐久間方面の分岐、すなわち国道152号と国道473号の分岐地点に大井橋があります。
その少し手前にバイクを止めました。
奥に見えるのが大井トンネルです。
少し橋を見ていきます。
「1971年6月」
「大井橋」
旧道に向かいます。
大井トンネルです。
入り口付近は覆道ですね。
途中でトンネルに変わるようです。
振り返って撮影。
大井橋の奥の車が止まっている場所にバイクを止めました。
三遠南信道が一部開通して、ここにも案内板が設置されました。
トンネル手前から左の旧道に進みます。
おっ、ガードレール発見。
っていっても、現道時代の物かどうか判らないですけどね。
...!?
コンクリートの構造物がありました。
最初見たときは桟道かと思ったけど、たぶん建物の基礎だろうね。
おっ!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
建物の基礎らしき物から少し進むと、橋の橋台と思われる石積みが見えた。
うん、これは此処に橋が架かっていたと考えて間違いないだろう。
反対側の橋台が見えるか確認してみようか。
...ん?
あれはなんだ...!?
後で確認しに行こう。
橋台のすぐ奥(右側)にもコンクリートの構造物があった。
山側を見てみると、ここにもコンクリートが。
トンネルの土被りが浅いのかな...?
道路にガード石?が並んでる。
(相変わらずこいつの名前が分からん)
一番手前の石にはテープが巻かれてるけど、何の為に誰がやったんだろう?
いつから旧道になったのかまだ分かりませんが、当時から未舗装路なんでしょうね。
木が生えてない所があったので、川を覗いてみました。
水窪川です。綺麗。
なんだか橋の欄干みたいなガード石があります。
もうそろそろ森を抜けます。
あら、随分道路の高さが違いますね。
この先も数百メートル旧道が続いてますが、森の中じゃないので遺構はないだろうと判断して撤退。
(後で上の道を通った時に旧道を見たところ、雑草が生い茂っていてまともに歩けなさそうでした。)
さっきの欄干みたいなやつ、川側から見られそうなので見てみます。
やっぱ橋だったか。
橋というより桟道?
さっきの対岸の構造物の近くに川に降りる用の道?が見える。
それとも、水路かな?
橋台右側の構造物。
建物の基礎とかかな。
大井橋の横にある側道橋まで戻りました。
「平成元年3月竣功」。
大井橋が見えます。
見える見える...
橋を渡ったら「西戸駅」と書いてある建物があった。
謎のおばあちゃんに目が行くけど、歴史のある場所なんだね。
流石に旧大井橋は描いてないけど、旧舟着場が気になる。
駅(バス停)の近くにはお地蔵様と、何かの記念碑?が置いてある。
さて、橋の下に行きたい訳だけど、どうやったら降りられるかが分からない。
釣り人が近くにいて、どうやら川に降りる様子なので(勝手に)付いていく事に。
家の横に人が居たので挨拶をして通り抜ける。
釣り人が右から降りて行った。
落ち葉が積もっている階段を降りる。
こっちに行ったら橋台がありそうだ。
と思って少し進んだけど、経験したことのない草の量だったので別の場所から行くことにする。(探索歴約1.5か月...)
草が凄いけど、一応踏み跡がある。
大井橋が見えた。
変なアングル。
河原に到着。
案内してくれた釣り人さん、ありがとう!
(勝手に付いていっただけ)
微妙に渡れなさそうな水量。
今回は渡る予定ないので安心。
はぁ、飛び込みたい...(夏の探索あるある...?)
左側を通って謎の坂に行きます。
振り返ると、大井橋と側道橋が見える。
普通に川の中を歩こうと思ったけど、もう川を歩くことはなさそうなのでなるべく靴を濡らさないように行く。
ルート選びに苦労する...
目的の坂は奥のやつだけど、手前にもあった。
穴が開いてる。
上に乗ったら落ちそうなので、右側の石に登ります。
...石垣だ
橋台かもしれない。
(確信が持てない)
川の反対側にも建物が見えた。
たぶん、さっきの橋台右のコンクリートだろうね。
謎の構造物の下に来た。
先に進みたいけど、木が邪魔で進めない( ;∀;)
川から回り込めるかもしれないから、見に行ってみよう。
見に来ました。が、川が思ったより深く見えたので行けません。
写真撮り忘れ(;^ω^)
...結局、木を越えてきました。
来た来た、これだよ。
見た感じ、水路かなぁ...?
近くには「仮.B.M 1」と書いてある杭があった。
どうやら、測量に使うものらしい。
たぶん、これのこと↓
振り返ると、構造物と橋が見える。
明暗がいいね。「使われてる物と、廃れた物」的な意味で...。
水路は上まで続いてるみたい。
上に登ります。
(登るのが少し大変だった)
謎の棒。
謎の建物に着いた。
窓らしきところから中に入る。
お邪魔します~
地面は砂。
マド...?
外を見てみると、ちょうど反対側に建物が見えた。
なんで壁に穴が開いてる...?
あっ、マドワクが付いてる...
...恥ずかしながら私、この建物が橋台だと思ってました。
だって、ちょうど反対側に構造物があるし、壁に穴が開いてる建物なんてある?
でも、窓が付いてる時点でなんかおかしいと思ってたんですよね(-_-;)
でもなんで入り口がないんだろう...?って思ったら、地面が砂だったし埋められた?
もしかしたら、川からそんなに離れてないし増水時の川が凄いってのを「山行が」のこのレポートで知ったし、ちょうど水窪川が天竜川に合流する場所だから、水が流れなくて溜まったりするのかな。
この空間、何故か落ち着く。
これが廃墟だとしたら、初めての廃墟探索ですね。
さて、建物も探索したし、撤退しましょう。
竹藪の間を通ります。
(蜘蛛の巣に引っかかって悲鳴を上げた)
建物が見えてきた。
オジャマシマス...
ガードレールの橋を渡ろうと思ったけど、右側から普通に行けた。
建物の横にこんな物がありました。
ブリヂストンを略して「BS」と称される事が多い(1967年(昭和42年) - 1984年(昭和59年)当時のマークにBSが使われた)。
と書かれていたので、1971年より前の旧道時代のガソリンスタンド跡かな?
現道に戻るにはここをまっすぐ行くか右側にある階段(写真には写ってない)を上らなきゃいけないけど、まっすぐ行くのは気が引けるので、階段から行こう。
階段に来ましたが、こっちはこっちで草が凄い...。
諦めようか。
...ん?
おっと、こんなところに!
「道路情報連絡所」。
草が凄いので階段に行こうとしてなかったら見逃してた...
少し前から気づいていたけど、現道と旧道には高低差があるね。
この看板で確信した。
結局、真っすぐ進みました。
早く抜けたかったので写真はこれ一枚。
ここも旧道のはずだけど、草のせいで地面すら見えない。
冬に再訪しようか(これは本気ですよ...)
帰りに橋から建物を眺める。
さっきまであの中に居たと思うと、なんか感動する(?)
トンネルの入り口に銘板がなかったので、反対側に来ました。
(写真で確認したら、反対側にも銘板ありました...)
大井トンネル
昭和49年 8月完成
で、合ってるかな?
トンネルの横に石が見えたので近づいてみました。
道祖神...って読んでいいよね?
ここはトンネルの旧道じゃないんだけど...
移動されたって事?それとも...
近くには祠もあった。
やっぱり、移動されたのかなぁ。
冬に再訪する事も決めたし、
...探索終了。
いくつか報告したいことがあります。
まず1つ目。
Twitterでとある方に教えてもらいました。私が探索した廃墟はどうやら土場発電所という発電所らしい。
地形図にも書かれてました。
2つ目。
以前、三遠南信道開通イベントに行ったときに大井橋の写真が展示されていました。
トラスアーチ橋、かっこいいです。
奥の道が大井トンネルの旧道ということになります。ずっと桟道みたいになってたんですね。
そして、橋の右側にある建物。基礎部分がコンクリートですね。
↑旧道から見えた基礎。
最後に3つ目。
"特定非営利活動法人「天竜川・杣人の会」"が運営しているサイトに現大井橋建設工事を開始した頃の写真があります。
天竜川・杣人の会「西渡橋」「大井橋」の変遷 から引用
写真左側、橋の奥に発電所があります。このときは既に使われていなかったのかな?
先ほどの写真と比較すると、右側の斜面(橋の下)がコンクリートで固められてますね。
左側の橋台を見ると、結構高い位置にありますね。私が橋台だと確信できなかった石垣は、橋台ではなかったようです。
橋が架かっていた位置も大体分かったので、冬に発電所探索も兼ねて再訪します。