【深沢峡】岐阜県道352号 茶屋いさまつと五月橋
木曽川沿いにある有名すぎる廃墟と赤い立派な吊り橋。
(重要)画像が表示されなくなったので一部内容を変更してこちらに移行しました。
木曽川にある丸山ダム付近の国道418号が通行止めというのは、免許を取る前から自然に知っていた。旅足橋や二股隧道など、見所が沢山ある場所。
地形図を眺めていると川を越える1本の線、"橋"と黄色い点線で描かれた道が目に留まった。
国道418号は通行止め、県道と思われる道は点線。簡単には行けなさそうな場所にある橋に興味を持った。
橋について調べていたら、近くに有名な廃墟があることも知った。
下流にある丸山ダムは現在嵩上げ工事をしていて、「新丸山ダム」として生まれ変わるらしい。
当然、ダム湖の水位も上がるだろうし、"橋"も撤去されるだろうから、早めに訪れたかった。
2019 10/26
朝から国道を走って県道封鎖地点まで来たけど、思っていたより寒かった。
探索中に暑くなりそうな気もするけど、体が冷えているしジャケットを着たまま行くことにしよう。
斜め左後方の川の反対側で2人が草刈りをしていて、こっちに気づいているかは分からないけど少し気まずい。
別に、悪いことをしているつもりじゃないけど...。
チェーンロープ&A型バリケードで道路が封鎖されている。けど、車両等は通行できないと書いてあるだけなので進入禁止でもないし、歩行者だから何の問題もないだろう。
横から失礼します~。
草が生えてなくて快適。
地面を見てみると、アスファルトなのか砂利を固めただけなのかよくわからない舗装がされていた。
左側には川が流れている。
前日に雨が降った影響か、水量が多くて流れが速い。もしかしたら普段からそうなのかもしれないけど。
右側に滝のようなものが見えてきた。
滝を撮ってみた。
小さいわりに、水量が多い気がする。
歩いていると広場に出る。
道路が川になってる...。
靴を濡らしたくないので避けて進む。
広場の右側にバリケードと落石注意の看板が立っていた。
少し進むと2つ目のバリケードが見えてきた。
ガードレール3段のバリケード。強い。
けど、相変わらず人とバイクが通れる幅がある。実際、バイクで通った人がいるようだし...。
横から失礼します~って、水が溜まってるよ。
靴を濡らさないように通過。
振り返る。
バリケードの下から大量の水が流れていた。
まるで川。結構な速度で水が流れていく。
この川を渡らないと先に進めないけど、微妙に向こう側が遠く、ジャンプしないと届かなそう。
少し進んだところで幅が狭くなっている所があったので、跨いで越える。
越えた場所から"川"を見ると、道路から"川"に流れていた。
あっ...。
しまった、バイクのところにグローブを忘れてきてしまった...。
廃墟に行くのは初めてだし、素手はちょっと危ない気がする。
よし、取りに戻ろう。
...
...
...
...戻ってきた。
道の右側にピンク色のテープが伸びていた。
誰がやったんだろう。まぁ、廃墟は有名らしいし通る人も多いだろうから、誰かがやったんだろう...。
また小さな滝があった。
道が少し崩れている。大雨の時は、この川の水量が多くなるんだろう。
(右下に写っているのは自分の影か?なんか恥ずかしい...)
また道が川になっている。
避けながら進む。 まだテープは続いてる。
1枚の大きな岩があった。
岩には青で「↑ 1-12」と書かれている。
どんな意味なのか分からない。謎。
川がログアウトしました
また滝。
おっと?
道の先にガードレールが見える。
バリケードかな?
また岩。
穴が開いているかと思った。
綺麗に四角く割れてるなぁ。
さっき見えていた3つ目のバリケードに来た。
バリケードの横を通ると、道の先に看板が見えてきた。
ぽつんと綺麗な看板が立っているのがなんか面白い。
道の雰囲気が変わってきた。
車道から遊歩道になった感じ。
そうそう、今までプレミアムおまかせオートで撮影してたけど、暗いと数枚撮影して合成しているらしく、手振れがひどかった。
なので今回は「A」(絞り優先モード)を使って露出補正をいちいち弄って撮影している。
オートだと全体的に明るく白っぽく写ってしまうから、それが抑えられたらいいな。
さっきまですぐ横を流れていたはずの川が、下の方に行ってしまった。
(こういう場面だと、オートフォーカスだとどうしても手前の方にピントが合ってしまうから、わざわざマニュアルにして撮影した)
おっと、いきなり明るくなったと思ったら、道が崩れていた。
だいぶ崩れてるねー
"滝"らしい滝が見える。
数年前に訪れた人のブログでも既に崩れていたので、さらに崩れて道がなくなっているかもしれないと思っていたけど、だいぶ安定しているように見えた。
道の半分くらいがなくなったのか。
崩落地を越えた。
道幅にもだいぶ余裕があるし、しーばらくは大丈夫そう。
崩落地を越えてすぐのところで、道の先の石垣が見えた。
ん~好き。
岩に大きな亀裂がある。
お、小さい橋みたいになってそう。
(写真だと分かりずらいけど、右側に沢がある)
横から覗いてみた。
いいね~、好き。
石碑が見えた。
深澤峡記念
あれ、地形図だと深沢表記だけど。
昭和十一年四月...であってるのかな。間違ってる気がするけど(-_-;)
一応裏側も確認したけど、何もない。
地面を見ると、引照点と書かれた物が埋め込まれていた。
ちゃんと測量してるんだね。
振り返ると、立派な石垣が見えた。
さっきの沢から流れた水はこの穴から流れるみたい。
だいぶ高い。立派。
石垣の少し奥に、さっきの崩落地が見える。
よし、ここを勝手に深澤峡記念碑前広場と名付けよう。
気に入ったので動画を撮ってしまった...。
さて、進もうか。
...、薄々気づいてはいたけど、これ、印付けたの探索者じゃないですね。
ちょっとガッカリーーー。
石垣レーダーが反応したので上から覗いてみると、石垣だった。
デリニエーター?が立っている。
少し崩れているようにも見えるので、雨が降ると川になるのかな。
んんん、"少し"悲しいぃ~
石垣が続く。
"少し"悲しいよぉー。
少し下り始めた。
また崩れてる
さっきの崩落地より、危ない気がする。
テープが付いてるし、安心だね!
下側にもテープが張ってある。
崩落地を治したりするんだろうか...、ないか。
(´◉◞౪◟◉)
......ハッ!
明るくなっていて、ふと右側を見上げると石碑が立っていた。
少し上ると、大きめの石碑が目の前に来た。
何も書いてないから、裏側かな。
...ん?
石碑の左奥に赤いものが見えたので、ズームしてみると橋が見えた。
ここもマニュアルフォーカス。
...あれ?
あの、裏側に来たんですけど、何も書いてないです(´・ω・`)
謎。
石碑から奥に道が続いている。
さっきまで歩いてきた道かこっちの道かどっちを進めばいいのか分からなかったので、スマホのロガーを確認。
さっきまでの道が正解みたいだ。
元の道に戻ってきた。
お、下にも道が見えた。
どうやら九十九折になっているようだ。
広場が見えてきた。
広場から振り返る。
左上から来て、右下に向かう。
昔、この道には車が通っていたと書いてあるブログがいくつかあったけど、このくらいのスペースならオート三輪は小回りも利くだろうから通れそう。
さっき居た上の道の石垣が見える。
下り坂。
あー。
そうか、さっきの崩落地の下側か。
なんでわざわざ崩落地の下側にもテープ貼ってあるんだって思ったけど、道があるからか。
ヘアピンカーブが見えてきた。
カーブの先に目をやると、下の道にコンクリートブロックで造られた建物が見えてきた。
カーブ部分。
広い。
中を覗いてみると、トイレだった。
(写真を撮っている時は気づかなかったけど、便器の上の部分が破壊されてたんだね)
山側を見ると、城壁のような石垣が見えた...。()
谷側を見ると、スクーターが落ちている。
捨てられたのか、誤って落ちたのか。
スクーターの写真を撮り、先に進む。って、あれ...。
あっ...
来たか...。
少し崩れているところに、デリニエーターが立っている。
近づいてきた。でもまだ挨拶はしないよ←
おっと、建物の手前に石碑がある。
確認しよう。
ん~、どれどれ。 ...あっ
うん、読める!
で、肝心の下側は...
...読めない。
詩でも書いてあるんだろうか。
石碑の傍らには瓶が沢山ある。
さて...。
初めまして。
外が見える。
訪れた人のブログを数か月前にサーっと見たけど、なんとか医院の看板とかどこにいった?
足元には茶碗?お猪口?がある。
誰かが並べたんだろうか。
屋根。
建物に入りたかったけど、外側から様子見。床が抜けたら嫌だし。
というわけで、脇にある階段を降りる。
階段を数段降りると、廃墟前の道の石垣が見えた。
(道を基準にして)地下1階の横に来た。
廃墟の反対側の谷には川が流れている。
流れが荒く、轟音が聞こえる。
地下2階の横に来た。どうやらこの建物は3階建てらしく、ここは1階にという事になる。
ああ、大きく崩れてる。
自然に崩壊したんだろうか。誰かが意図的に破壊したとは思いたくない。
地面には建物から落ちたのか(落とされたのか)色々なものが転がっていた。
1階と2階は階段のように斜めになった梯子で繋がっている。
少し足を載せて反応を見る。
多少たわむけど、大丈夫そう。
どうやら昔は木製の階段だったらしい。
梯子を上ると入り口がある。
お邪魔します...。
入って左側の部屋に進む。
2つの窓から外を見る。
部屋の隅に、赤く目立つテーブルがある。
ページが開いたまま置いてある。
表紙を見てみる。主婦の友...
調べてみると
wikipediaより引用
らしい。
1971年。48年前か...。
こういう廃墟に置いてある物って元から置いてあったのか、後から来た人が置いていったのかが分からない。
ここのは前者だと思いたいけど。
雑誌の横にもう1冊本が置いてある。
既にページが取れているし、触れないでおこう。
部屋の隅に、表彰状が落ちている。
営業してた頃のものかな。
部屋の入り口側を見る。
壁に何故か新聞が貼ってある。
日付を見てみると、昭和27年。
丸山ダムの竣功が昭和30年だから...建物を建てたときの新聞?
入り口に戻り、右の部屋(廊下)を覗く。
恥ずかしながら...怖くて入れませんでした。
ヘッドライト持ってきているので行けたかもしれませんが、使う前に覗いてしまったので...。実際は写真より暗いです。(言い訳)
3階に戻ってきた。
窓から外を眺めると、緑色の景色の中に赤色が見えた。
"橋"だ。
ここから景色を眺めながらお茶でも飲んでいたんだろうか。
天井を見る。
穴だらけだ...。
さて、事前に調べて船着き場があることを知ったので向かいます。
さっきまでの道と違い、こっちは完全な歩道だね。
う、うわぁー
草は嫌いなんだよ...。
昔なら引き返していたかもしれないが、今の自分は昔の自分とは違う。"経験"を積んだからな!!!
さぁ、行くぞ...
...
...越えた。
道を進む。
って、アレェー!
これもう道無いでしょ!引き返す!
...
心の声「引き返しちゃだめだ!ここまで来たのに引き返すのか!2度と来られないかもしれないぞ!自分が通ったところが道だ!進め!」
は、はい...。
1度振り返って戻ろうとしたが、ゆっくり考えて進むことにした。
う、うへぇ(@_@;)
やっと超えた。
今日一番の難所だったよ...。
難所を越えると、足元に木で作られた階段が現れた。
階段を降りると、建物がある。
船の待合場所として使われていたんだろうか。
橋が見える。
建物の脇にある階段を降りる。
少し視界が開ける。
相変わらず勢いがある。
探索開始場所からずっと道と平行して流れていた川とここでお別れか。
もうすぐで船着き場。
ふぅ、着いた。
上流に橋が見える。
もう少し降りられそうなので降りてみようか。
...焦ったぁー
大きな声では言えないけど、ダム湖に向かってxxしていたらいきなりボートが来た。
ウェイクボード(?)で遊んでる。
船着き場に居るときにボートが来たら、迎えが来たみたいじゃないか。
振り返る。
ここで10分ほど景色を眺めながら休憩。
休憩を終え、階段を上る。
例の難所も通過。
廃墟前まで戻ってきた。
左の道に進む。
予定した時間より少し遅れていたので、写真少なめ早歩きで進む。
石垣。
水が流れてる。
道が川みたいになっている。
振り返る。石垣。
石畳のように見えるけど、川です。
あ、間違えた道です。
一枚の岩の上を水が流れている。
流れた水が道に流れて、また川みたいになってる。
靴を濡らさないように進む。
石垣、
滝、
川(道)、
石垣、
(崩れてる)
ダイジェストでお送りしました<m(__)m>
下に道が見える。
合流地点。
振り返る。
おっ...
到着。
遂に来たか。
橋の正面に立ち、振り返ると看板がポツンと立っていた。
地面に杭が立っている。
終点...
大西瑞浪線。
県道の終点か。
アンカーレッジ。
橋を渡ろうか。
はぁ...グレーチングで下が見えるよ...。
ふう。
主塔にプレートが埋め込まれている。
五月橋
昭和二十九年九月竣功
元々は車が通れる幅があったんだろうけど、確か災害かなんかで補修した時に今の幅になったんだっけ。うろ覚え+ネットの情報なので信じ込まないでね。
ふぅ。そこまで怖くないけどね。
いさまつが見える。
船着き場も。
対岸に着いた。
看板が立っているけど...
消えてて見えないんですけど。
流石に歩行者通行止めとは書かれてないよね。
車が通れるように斜めになっていたのはここか。
道は続いているけど今回はここまで。というわけで、引き返す。
国道418号も沈む前に行っておきたいね。
さつきはし
銘板があった。
昭和29年
松尾橋梁、ね。
橋を渡った。
さようなら、五月橋。
これが最後になるかもしれないのか...。
さようなら、伊佐松。
さようなら、何も書かれていない、書かれていたかもしれない石碑。
さようなら、深澤峡記念碑前広場。
と石垣。
あれ、あんなとこに梯子あったんだ...。
さようなら、崩落地。
と滝。
さようなら、ポツンと看板。
来るときは気づかなかったけど、こんな看板あったのか。
さて...。
ただいまジェベル。
ずっとジャケット着たままで暑くて汗でびしょ濡れ。
沈む前にもう1度行ければいいが...。
というわけで探索終了。