和歌山県道39号旧道 里川隧道
県道の旧道にある、補修により2つの顔を持つ隧道。
(重要)画像が表示されなくなったので一部内容を変更してこちらに移行しました。
33.5250664, 135.6540946
2019 11/3
南から県道を走ってきた。
トンネルの入り口の横に旧道の入り口が見えたので、一度トンネルを通り反対側にやってきた。
右に見える道が旧道。
この辺りは新しいトンネルを作る際にだいぶ地形が変わったらしい。
そのせいか、あまり旧道には見えない。
新しいトンネルは新里川トンネル。
銘板は...確認し忘れた(^^;
旧道を少し進む。
この辺にあるはずなんだけどな...
おっ、あった。
う、うへぇ。
トンネルに行くにはここを通るわけだが...。
よし。
少し躊躇したが、進むことができた。
探索時間はあまり長くならないだろうと思い、ヘルメットを被ったまま来た。
コンクリート隧道か...。
これといった装飾もない、シンプルな坑門。
坑門の上部に小さめの扁額が埋め込まれている。
里川隧道。
んで、坑門には我々の敵、柵が設置されてる訳だが、鍵もないようだし既に扉が開いていた。
失礼します...。
隧道に入ってすぐに水が上から落ちてきていた。
水たまりを避けて進み、振り返る。
隧道×水×緑は相性が良い。
水がなくとも、隧道の中から外の景色を眺めるのが好き。
...あれ、煉瓦じゃね???
RX100M3パワーによって明るく写っているが、実際はこのくらい暗い。...もう少し暗いかな。
煉瓦とコンクリートのつなぎ目。
坑門周辺は補修されたことによってコンクリートになっていたらしい。
隧道内を風が吹き抜けていく。
側面の煉瓦を見てみる。
欠けたりしているせいか全体的に凸凹が多い。
あまり良い煉瓦じゃないんだろうか。
そこまで長い隧道ではないため、すぐに反対側に着いた。
振り返る。
煉瓦が崩れて落ちている。
迫石はコンクリート?
隧道脱出。
振り返って坑門を確認...
確認...
確認...
確認......
って、(縦に)長くない...?
扁額...は?
これ自体が扁額なのか、なにかプレートがはまっていたのか。
何かが書かれていて読めないってことはなさそう。どう見ても何も書いてない...(はず)
要石。
少し離れて隧道を見る。
...やっぱり長い。 穴の大きさが坑門の二分の一くらいの隧道なんて見たことがない。
(バランスおかしいよ...)
隧道から少し離れた所にお地蔵様が居た。
右側には何が置いてあったんだろうか...。
旧道はこの先も続いてるみたいだが、時間の都合上ここで引き返す。
亀裂が入っているとはいえ、内部と比べると綺麗な煉瓦だ。
そういえば、未探記で煉瓦隧道を取り上げるのは初めてか。
よく見てみると、煉瓦の積み方が何種類かあるのに気づいた。ヤバい、沼だ。
それでは、帰ろうか。
来るときより帰るときの方が足が速く、すぐに隧道を通り抜けてしまうのが悲しい。
とは言っても、隧道のおかげで楽に、早く山を越えられるのだから、それを体感できるのは嬉しい。
帰宅後に里川隧道について調べてみると、どうやら近代土木遺産Cランクらしい。
日本の近代土木遺産で公開されているページによると、完成年は大正3年~昭和6年の間と記されている。
北側の補修される前の坑門を見てみたかった。