国道438号旧道 府能隧道
大正11年竣工の煉瓦隧道
33.985824, 134.413717 [周辺図]
2020 3/16
こんにちは。目の前に見える道路が国道のバイパスです。
...え?ここはどこだって? 徳島県ですよ。
...え?なんでこんなところに居るかだって?(聞いてない)
前日(3/15)に家を出て、伊勢湾フェリーに乗って紀伊半島に行き、
和歌山県北部の河川敷でテント泊。
翌日(3/16)、和歌山港で南海フェリーに乗る。(出港ギリギリで到着。危なかった...)
例の"アレ"にxxしないためにも、できるだけ客室ではなく甲板に。
風が強く、立つのが大変なくらいでした。
そして...
人生初四国、上陸!
...ってな訳で、徳島県に居ます。
話を戻しまして...
東側から旧道を進んでいると、橋が見えてきました。[現在地]
これと言って特徴のない、全国どこにでもありそうな橋です。
とは言っても、全く同じものは存在しないんでしょうけど。
右岸右側の親柱。園瀬川...かな。(バイクにまたがったまま撮影)
橋の幅は離合ができないくらい。
左岸側の親柱も見ましたが、(面倒だったので)写真はないです。
眺めがいいな~。曇っているけど(*_*)
山肌に沿ってどんどん進んでいきます。
おっ、築堤の先に隧道が見えます。
ネットで調べた通り。煉瓦の隧道です。
隧道の近くにバイクを止めます。
ほんと、こういった所にすぐ止められるのは、バイクの特権だねぇ。
隧道の手前に高さ制限バーがあります。
この隧道は"土木学会選奨土木遺産"にも選ばれているので、これでしっかりと隧道を守ってほしいですね。
旧道になってからは通る車がほとんどいないんでしょうけど。
さて、隧道を見ていきます。
ピラスターは無し、笠石と扁額があります。
扁額には...読みにくいですが、府能嶺隧道と書かれていますね。その左には小さく大正十一年竣工とあります。
煉瓦はイギリス積み。イギリス積みとフランドル積みの違いがようやく分かるようになってきた。
確かイギリス積みのほうが丈夫なんだっけ。フランドル積みの方が丈夫そうにみえるんだけどなぁ。
最初の頃は煉瓦=明治のイメージがありましたが、大正でも煉瓦が使われていることがあるんですよね。
坑門の左隅に"土木學會選奨土木遺産"と書かれたプレートが付いています。
隧道内部は補修されているようです。
アーチ環の巻き立ては5重ですね。
今まではこういった所は見てなかったなぁ。
バイクに乗り、隧道を通って反対側を見に行きます。
反対側に来ました。
こっち側にもしっかりと高さ制限バーがあります。
上部には扁額が付いています。
反対側と同じように右から読むんでしょうけど...。
他のブログをみると、「道通山郡」と読んでいるところが多いようです。
私もそうだと思い込んでいましたが、これ、「道通山郭」なんですかね。
「山郭」が分からないので調べてみると
"「山郭」は、山すそ・山際の集落のこと。" とありました。
こちら側に集落はないですが、反対側にはあります。
それにしても...薄暗くて、いい雰囲気です。
夜に来たら怖そう...。でも、落書きもないし心霊スポットにはなっていないのかな?(ならなくていい)
さて...。まだまだ行きたいところもあるので、この辺でお別れ。